いざというとき、体脂肪は命の恩人になる

体脂肪にはまだまだ大事な役割があります。まず、不足したエネルギーの供給。体に必要なエネルギーが食べ物から摂取できなかったときこそ、蓄えてあった体脂肪の出番です。

貴重なエネルギー源を燃やして、私たちの生命を守ってくれます。大昔、人間がまだ狩猟生活を営んでいたころ、体脂肪は、とても頼りになる存在でした。食事を規則的にとれないため、次の獲物がとれるまでのエネルギー源となっていたのです。体脂肪のおかげで長い飢餓の時代も乗り越えられた、と言えるでしょう。

今では、飢餓状態になることはあまりありませんが、冬山で遭難したときなど、体脂肪は強い味方に。一般に体脂肪は男性よりも女性のほうが多く、遭難時の生存率も女性のほうが高いのです。

体脂肪が多いほうが、いざというとき強さを発揮する、というわけです。ほかに、体温をコントロールしたり、内臓を定位置に保って、保護する役割もあります。熱さ寒さも体脂肪があるから耐えられる。体内で内蔵の位置が逆転したり、大移動してしまわないのも体脂肪効果です。

たとえば、痩せている人は胃下垂傾向にあります。それは、体脂肪のクッションの力が弱く、定位置に支え切れないからなのです。

これだけ多くの役割があれば、「体脂肪なんかいらない」とはいえないはず。適度なバランスを保ってこそ、健康でいられるのです。

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